ちゃん
今回は、転職活動の面接において「あなたは何を見られているか」
そして「何をしなければいけないか」というお話をしたいと思います!
内定の可能性があるから面接がある
まず最初にお伝えしたいのは、「面接の機会があるのは、あなたに内定の可能性があるから」ということです。
応募書類を見て、 もしくは一次面接以降の場合は、前回の面接の内容をふまえて、
- 求めている人材に近いのではないか
- 今回募集しているポジションで活躍できるのではないか
と、 あなたに可能性を感じているからこそ、面接が設定されています。
実際に話をして、その可能性が正しいかどうかを確かめたいと思っているのです。
その気持ちに応えられるよう、しっかり準備をして臨むようにしましょう。
面接官の立場を考える
面接というのは、たいていの場合、「誰が面接官であるか」ということが 事前にわかっています。
人事担当者や現場担当者、役員や社長、といった方たちが担当するケースが多いです。
そして、面接官の立場が変われば、「あなたの何を見るか」も変わります。
自分が面接官になったつもりで、『相手の立場になって』考えてみてください。
(この『相手の立場になって考える』というのは、どんな時でも大切なことです!)
もし、あなたが人事担当者だったら…
現場での業務についての詳細までを知るわけではありませんから、たとえばスキルよりも社会人としての振る舞いの方が気になりませんか?
もし自分が現場担当者 だったら…
人事とは異なり、「業務に対してスキルが足りているか」は、逆に気になるポイントでしょう。
また、「今いるメンバーとうまくやっていけそうか」ということも、気になるでしょう。
もし自分が役員や社長であったとしたら…
知りたいのは詳細な業務の話ではないかもしれません。
入社意欲や、長く勤めてくれそうかどうか、 会社の一員として責任を持ってくれそうか、といったところになると思います。
もちろん、「これ以外のことは聞いてこない」「これしか話す準備をしなくていい」 ということでは決してありません。
相手が誰であっても、面接対策は万全に行いましょう。
相手の立場を考えて「何を知りたいのか」「自分は何を見られているのか」を 考えるようにすれば、相手に適した自己アピールができるでしょう。
面接対策チェック
「あなたが面接で何を見られているか」は面接官によって異なる、ということがわかりましたか?
ではここで質問です!
問題
AさんもBさんもきちんと面接対策を行い、面接に臨みました。
Aさんは、数多くある面接の中のひとつですから、努めていつもの自分でいられるよう、 特に身支度を意識せずスーツを着て、いつもの革靴を履いて、いつものカバンを持って出かけました。
当日はきちんと面接対策をしたおかげか、特に緊張もせず、ざっくばらんに気軽な雰囲気で 友達とおしゃべりをするように話をし、面接を終えました。
Bさんは、人生の一大イベントとばかりに、髪を切り、髭をそり、爪を切り、 シャツにアイロンをかけ、スーツのシワを取り、靴やカバンを磨いて準備をしました。
当日は緊張してしまい、もっとうまく話せればよかったなぁ…と ちょっと悔しく思いましたが、とにかく礼儀正しく振る舞い、面接を終えました。
さて、面接を通過できたのはどちらでしょうか?
答え
『A』を選んでしまった方は…残念ながら不正解です!
ええー!大変です!
何がいけないのか教えてください!
はい、これから説明していきますね!
身支度について
- 特に身支度を意識せずスーツを着て
- いつもの革靴を履いて
- いつものカバンを持って…
いつものスーツを着て、いつもの革靴を履いて、いつものカバンを持つことは、ふつうのことです。
問題は「特に身支度を意識していない」ことです。
スーツがよれよれだったり、靴やカバンが汚れていたり、髪や爪が伸びていたりしませんか?
高いスーツを着て、いい靴を履けばいいというものではなく、清潔感に気をつけ、人に不快感を与えない格好をすることが肝心です。
最低限の身だしなみが整っていないと、お客様先に営業に向かわせることは当然できませんし、社内でも空気を乱してしまいますよね。
話し方について
- 友達と話すようなフランクな口調
せっかくきちんと面接対策をしたのに、言葉遣いや話し方がこれでは台無しです。
お客様や取引先と話をするときに、礼儀を欠いた言葉遣いをされては、会社の評判に関わりますよね。
そんな人を採用するリスキーな会社はありません。
面接では、経歴やスキルだけではなく、身だしなみや礼儀といった「人となり」も見られています。
同じくらいの能力を持った応募者さんが ふたり いたとしたら、 清潔感のある礼儀正しい人が選ばれるのが当然ですよね。
いかがでしたか?
せっかく面接対策をきちんとしたとしても、 言葉遣いや身だしなみがよくなければ、選考には落ちてしまいます。
少し気をつければいいことなのに、もったいないですよね。
ほんとにもったいないことをしました…
身だしなみも言葉遣いも、誰も言ってくれず気づきませんでした…
そんなことをわざわざ言ってくれるような面接官はいませんよ!
丁寧な言葉遣いやきちんとした身だしなみは、 面接に限らず、社会人として当たり前のことですから、あらためてチェックしてみてくださいね。