ちゃん
今回はみなさんに、
「内定を得るための転職活動の進め方」についてお話をしたいと思います!
早速ですが、今からひとつ、「応募」についての問題をお出しします!
よく考えて、正しいと思う方を選んでみてください。
問題
お仕事を探すにあたり、Aさんは、
いいなと思う求人に、じっくりと1社ずつ応募し、書類や面接で落ちてしまったら、すぐに気持ちを切り替えて、また1社応募するようにしています。
また、求人を見ても、すぐには応募せず、少し時間を置いて、実際に働くときのイメージなどをじっくりと考えてから応募するようにしています。
Bさんは、
いいなと思う求人を見つけたら、とりあえず応募してみることにしていて、複数の求人の選考を並行して進めています。
また、求人にはなるべく早く応募するようにしています。
応募のしかた、ひいては転職活動の進め方として、正しいのはどちらでしょうか?
答え
『A』を選んでしまった方は…残念ながら不正解です!
ええー!そんな!応募のしかたから間違っていたなんて!
なるほどくん!
間違った転職活動の進め方としてしまうとどうなるか…
いまから説明していきますので、しっかり理解してくださいね!
気になる求人には早めに応募!
「1社ずつ応募し、書類や面接で落ちてしまったら、また1社応募…」 というようなやり方は、オススメできません。
また、応募する前から必要以上に会社のことや働く姿を考えることも、オススメできません。
これらは、「時間のムダ」になってしまう可能性が高いです。
たとえば、せっかく気になる求人を見つけたのに、応募をためらっていたり、「本当にこの会社でいいのかな…」なんてことを考えて時間が経ってしまうと、
- 『多くの応募があったため、募集終了』
- 『採用者決定・人材充足のため募集終了』
なんてことになってしまいます!
せっかく応募したいと思う会社を見つけたのに、もったいないことです。
転職活動をしているのは、あなただけではありません。仕事を探している人はたくさんいます。
なので、
- 1社ずつではなくまとめて複数の求人に(並行して)応募する
- タイミングを逃さず早めに応募する(いろいろ考えるのはとりあえず応募したあと!)
ことが大切です!
なるほど…
スピード感を持って動くことが大切なんですね。
また、時間が経つと、誰でも誕生日がきて「年齢」が上がりますよね。
法律上、求人において年齢を理由に応募を制限することはできませんが、選考段階で「年齢フィルター」は間違いなく存在します。
さらに、現職でお仕事をしながら転職活動している方はいいですが、すでに離職してしまっている方は、
「失業手当(雇用保険)」の受給期限が来ることで、当面の生活が危うくなってしまうこともあります。
転職活動の前にとりあえずアルバイトをしないと生活ができないという状態になり、アルバイトは見つかったとしても、
今度は時間がなかなか取れなくなってしまい転職活動をテンポよく進められなくなってしまう…なんてことも考えられます。
たしかに、アルバイトと転職活動の両立はしんどそうです!
アルバイトに忙しく、転職活動もままならないうちに年齢が上がってしまった…
なんてことは避けたいですよね。
転職活動は「椅子取りゲーム」と同じ
転職活動の進め方として「まとめて複数の求人に」「できるだけ早めに」応募するのが大切というお話をしました。
転職活動は、限られた人数の募集に、たくさんの応募者が集まる、いわば「椅子取りゲーム」のようなものです。
スピードとタイミングを大切にして、内定という椅子を勝ち取りに行きましょう。
では、「椅子取りゲーム」に勝つために、「どれくらいの求人に応募」すればよいのでしょうか?
先にお話ししたように、転職活動をしているのはあなただけではなく、仕事を探している人はたくさんいます。
そして、内定・採用は、下記のような条件も加わり、総合的に判断されます。
- 求人票の条件をギリギリ満たしている人より、十分に満たしている人
- 条件を満たしているだけでなく、やる気がある人、会社やメンバーに馴染めそうな人
同じ求人に応募した「ライバル」がいる限り、 どんなにあなたが求人票に書かれている条件を満たしていても、
企業がいくら「急募」などと謳っていても、内定を勝ち取れるわけではありません。
複数の求人にまとめて応募して、可能性を広げておく(持ち駒を増やしておく)ことが、内定への近道なのです。
応募社数の目安
応募者数の目安は、下の図を参考に、『内定』から転職活動の道筋を逆に辿って考えていきましょう。
ちょっと計算があります!
がんばってついてきてくださいね。
「内定を得ること」が、転職活動のひとつのゴールであるわけですが、内定を得た企業の業務内容や条件面を比べ、
自分の希望に近い1社を選ぶのがベターですので、内定は「2社」得られたと仮定しましょう。
内定の前に、最終面接があります。(二次面接が最終であることが多いので、そのように考えます)
この二次面接の通過率はだいたい半分、50%程度と言われています。
つまり、「2社」の内定を得るためには、「4社」の二次面接に進まなければならないということになります。
なるほど、こうやって考えていくんですね。
わかりやすいです!
はい、それぞれの面接の
おおよその通過率を考えて計算しています!
二次面接に進むためにはもちろん、一次面接を通過しなければいけないわけですが、
一次面接の通過率は、だいたい3割、30%程度と言われますので、
「4社」二次面接に進むためには、「12社」の一次面接を受ける必要があります。
そして、一次面接に進むためには、書類選考を通過する必要があります。
書類選考の通過率も、だいたい3割、30%程度と言われます。
つまり、「12社」一次面接に進むためには、 「40社」書類選考に応募する必要があるということです。
「2社」の内定を得るために、「40社」に応募する必要があるのです。
想像を超えた数でした…!
やっぱり1社ずつ応募してる場合じゃなかったです!
たしかに多く感じるかもしれませんが、
一気に40社応募、ということではないので安心してください!
転職活動を進めると多くの求人に出会いますので、気づけばたくさん応募しているものですよ。
あくまで計算上の数値であり、「どんなお仕事を探すか」「どのように転職活動を進めるか」など
人によって異なりますので、一概には言えません。
ただし、多くの求人に応募することが、内定を得る可能性を高めるということは確かです。
あなたの転職活動を適切に進め、可能性を広げ、最終的に満足のいく内定を勝ち取れるよう、
積極的に求人に応募しましょう!