起業家

どんなお仕事？

「社会に存在する課題を事業を通じて解決すること」が、事業や企業の社会的な存在価値となりますが、その「事業・企業」を「起こす・興す」のが起業家です。

起業にあたっては「事業計画の作成」「資金調達」「会計や税務・提出書類の対応」など、やらなければならないことが多岐にわたります。

企業としてスタートしてからは、事業としての実務のみならず、社内外の多くの人とのコミュニケーションや、事務的な仕事が数多く発生します。

自身の事業・企業として責任を負い、大小を問わずあらゆることに意思と決定権を持って対応しなければなりません。

どんな人が向いている？

まず大切なことは判断力・決断力と行動力です。

ビジネスを進める中では、正解がない課題に直面したり、進むべき方向に迷う場面も出てきますが、自分の判断が最終的に企業の判断になるため、自分を信じて決断し、軸をぶらさずに行動することが成功につながることが多いからです。

また、時代の変化や潮目の変化、企業の状態を見極めビジネスモデルを変更していくことも必要なため、柔軟な思考とストレス耐性を持っていることも大切です。

さらに、 取引先などを含めて多くの人を巻き込んで何かをすることが得意という人、ある程度の関係性のうえで他者を信頼でき (業務の一部分を) 任せることができる人も、起業に向いているといえます。

仕事のやりがい・メリット

起業は自らの意思で目指すもの、行うものであり、また「起業家」という職業は存在しません。

職業としてのやりがいではなく、自分自身の中に、「やりたいことをやる」「価値のあることをやる」ために動くことに「自分の価値を見い出す」 「楽しさや情熱が湧く」 「達成感を得る」といったやりがいを日々感じられることでしょう。

また誰にでもできるわけではないことに挑戦し、自らの人生を切り拓いているという自負、誇りも持てることでしょう。

企業が成長すると、そこには雇用が生まれ、事業は社会に価値を提供できます。

人の喜びや感謝に触れられた瞬間は、今までの苦労も忘れるような喜びを感じることでしょう。

仕事の厳しさ・デメリット

起業家には、確固たる意志と自分で動く力が必要とされ、道のりには多くの苦労がつきまといます。

また企業として人を雇用したり、社会に事業を展開するときには責任が必ず発生します。

成功を望むのであれば、やりがいや目標を見失わず、物事を長い目でさまざまな角度から見て、覚悟をもって長期間の努力を続けなければいけません。

キャリアプランのイメージ

「”起業家”としてのキャリアプラン」というものはありませんが、起業家にはいろいろなタイプの人がいます。

目標をもって立ち上げた企業にずっと自身が関わり、事業を拡大していくタイプ。

新しいことを考えること、起業をすること自体が好きで、ある程度まで企業が成長したら経営は他者にバトンタッチし、自身はまた次の起業を考えるタイプ。

人によりその先のキャリアプラン (というより人生そのもの) は違いますが、起業という大きなことを成し遂げる才能やパワーは社会で十分に活かされることでしょう。

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