事業責任者

どんなお仕事？

その名のとおり「プロジェクト全体を管理し責任を持つ」のがミッションです。

企業により “事業責任者”・”プロジェクトマネージャー” などと呼び方は異なりますが、プロジェクトが計画通り進むよう都度チェックし、トラブルになりそうなものは事前に調整を行います。

管理の対象として社内の人員や予算・納期・成果物の品質の他に、顧客・協力会社など社外の関係者も含まれます。

最終的にプロジェクトが成功を収めるよう、社内外すべてのメンバーと良好な関係を築き、あらゆる角度から調整を行うことが重要です。

どんな人が向いている？

一言でまとめると、「コミュニケーション能力が高く他者の気持ちを考えられる人」に向いています。

たとえば、相手の知識レベルを見抜いて説明の難易度を合わせる、相手の置かれている状況を考え、立場を慮った言葉選びをすることができる…といったことです。

プロジェクトを成功させるにはすべてのメンバーの協力と活躍が欠かせないため、気持ちよく仕事ができる環境を作るのも大切なことです。

また、裁量と同時に責任を追うポジションですので、プレッシャーやストレスに動じない人が適しています。

仕事のやりがい・メリット

プロジェクト開始から終了までのすべてのフェーズを管理するということは大変なことですが、そのぶん大きな達成感ややりがいを感じられることでしょう。

大きな権限が与えられ、裁量をもって多くの人と関わり業務を進めることは自身の大きな成長につながるに違いありません。

また「責任者」として高い能力を求められますので通常は給与も高めの水準であるはずで、金銭的な面のモチベーションは担保されることが多いでしょう。

多忙には違いありませんが、自身の実力や現場の環境によってはメリハリをつけて効率よく業務を進められることもあるでしょう。

仕事の厳しさ・デメリット

企業や案件により担当するプロジェクトの種類や規模は異なりますが、数人～数百人規模までスケールはさまざまで、自身の判断のひとつひとつが大きな影響を与えることになるため、非常に貴重ないい経験になることに間違いありませんが、その最中は精神的に大変なこともあります。

また企業によってはマネジメントが評価につながらず、プロジェクトや部署の売上が評価の対象になっていたり、慢性的な人員不足により待遇は変わらないまま抱える業務量ばかりが増えてしまうということもあります。

これは不本意な退職につながってしまうため、個人の問題ではなく環境の改善が望まれるところもあります。

キャリアプランのイメージ

「事業責任者」と肩書きがついたあとのキャリアは、幹部職や経営層など企業によってさまざまですが、一事業の責任者として務めた経験は、社内でも社外(転職市場)においても高く評価されるでしょう。

多くの業界でITツールを駆使した管理が必須となっているため、IT業界での経験や、ITリテラシーを持っていることは有利な条件になります。

AIによるサポートも増えると予想されますが、最終的な判断は人間が担うため、知識と判断力を磨き続けること、最新の技術や情報に触れておくことが大切です。

知見を活かして独立して事業を立ち上げたり、コンサルタントへ転身する人もいます。

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